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華麗なる真珠夫人
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真珠を使った豪華なジュエリードールといえば、そうです、パール人形。
純白の真珠を身にまとったエレガントさ、いえ、頭から体まですべてが真珠で作られたパール人形の輝きは、上品を通り越して気高いオーラを漂わせているかのようでもあります。
いったい、どうして、あの気品溢れる真珠を使って、人形を作ろうなどと思うでしょうか。
一説には、ミキモト真珠島のお土産として誕生したとも噂されるパール人形ですが、その誕生は闇に包まれています。
それにしても、このパール人形、まさしく真珠夫人という称号にふさわしい豪奢な作りですよねー。

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続いて、「道立公園えりも岬」こけし。
というか、これは「こけし」ではありませんよね。
どちらかというと、ポーズ人形にカテゴライズされるべきものなのかもしれません。
背中に薪を背負ったお姉さんが、つい、すってんころり、あれー、転んじゃったー、へへ…みたいな照れ笑いを浮かべています。
モンペ姿も懐かしい日本を彷彿させますが、どうして「えりも岬」で薪拾いのお姉さんなんだろうかという疑問は残ります。
えりも岬といえば、吉田拓郎(あるいは森進一)の「えりも岬」。

♪えりーもの春はー、何もない春ですー

と歌って、地元の人たちが「何もないとは何事だ」と怒ったという、あの「えりも岬」です。
別に薪拾いじゃなくても良かったような。
そして、これをお土産として買った人のセンスも……

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続いて、稚内の灯台こけし。
灯台もと暗しといわれる灯台の下で、2人の「こけし」がうつむいてたたずんでいます。
これは絶対に良くない雰囲気を漂わせているという感じですよねー。
たとえば、漁に出たきり帰ってこないお父ちゃんを待ち続ける哀れな子ども達とか、お母ちゃんが家に知らない男の人を連れてきていて、家に帰ることもできない惨めな子ども達とか、そういう悲しい境遇の「こけし」。
まー、話作りすぎですね。
「稚内」という最果ての土地と灯台が悲しいお話を思い浮かばせてしまうようです。

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続いて、定山渓「木のコケシ」。
そのまんまという感じですが、どう見ても樹木が「こけし」として表現されているみたいです。
定山渓温泉も山の中ですから、確かに木はたくさんありますからねー。

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最後は、定番「熱海の金色夜叉こけし」です。
金色夜叉は、明治時代の文豪、尾崎紅葉によって書かれた新聞連載小説で、熱海を舞台に繰り広げられる貫一とお宮の純愛物語でした。

金に心を奪われた親によって金持ちとの結婚を強制されるお宮。
裏切られたと烈火の如く怒り、お宮を足蹴にする貫一。
貫一は、復讐のために高利貸しとなって金持ちの地位を手にしますが、満たされることのない暮らし……

2人の悲恋物語は、昭和時代に入ってからも再評価を受け、多くの庶民の涙を誘いました。
だから、熱海温泉のお土産といったら、やっぱり「金色夜叉」なのです。
このお土産コケシの貫一とお宮も、実に悲しく切ない表情をしているような気がしませんか。
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by kels2007 | 2007-01-18 20:13 | モダン&クール