2007年 01月 23日
温泉姿のパール人形
本日の「伊東家の食卓」のウラ昭和史は、昭和47年に来日して社会的な現象にまでなったパンダブームのお話でした。 「日中国交正常化」とか「カンカン」「ランラン」なんていう言葉は、ずいぶん懐かしいものになってしまいましたね。 それでも、ジャイアントパンダは、リーメントの「ときめき宝物」シリーズでも、「パンダブーム到来」として取り上げられるほどに、昭和を代表するキャラクターとして現代にまで語り継がれているのです。 パンダ、パンダと威張るなパンダ、全部黒けりゃただのクマ、って、分かる人いますか(笑) 余談はともかくとして、今日も懐かしい昭和のスーベニイルをご紹介です。 最初の写真は、登別温泉土産の美しいパール人形です。 風呂桶を持って、半天姿、今まさに温泉に入ろうかという情景を再現したものでしょう。 温泉宿に泊まって、のんびりした夕食を食べて、さて、ひとっ風呂浴びようかというところで、半天羽織って露天風呂にいそいそと向かうというのは、最高に気持ち良いですよねー。 風呂桶に真珠が乗っているのは、なんとなくリッチな感じがします。 続いて、北海道独特のお土産、アイヌこけしです。 アイヌ人形は、現在でもお土産屋さんで見かけるほど、人気のある商品のようです。 表情がいいですね、このアイヌ夫婦。 続いて、「山菜こけし」。 なんの山菜なのか、ちょっと分かりません。 でも、割と見かけるタイプのような気がするので、そんなに珍しい山菜ではないのかもしれませんね。 フルーツこけしに比べると、野菜こけしはまだまだマイナーのような気がします。 それでも、いろいろな野菜が見つかるんですけれど。 続いて、旅の想い出「おたる」のお土産こけし。 ビジュアル的に華やかでかわいらしさが強調されています。 赤い林檎が印象的で、もらって楽しくなるお土産といったところでしょうか。 そして、本日最後に紹介するのは「林檎の子守こけし」です。 どうして、林檎が子守をしているのか不明。 でも、イメージ的にはなんとなくわかる気がします。 林檎といえば青森、東北。 東北地方の貧しい少女が仕事に出かけた母親の留守を預かって、産まれたばかりの妹の世話をしているという。 でも、この「こけし」からはそんなに暗い感じは受けないかもしれませんね。 林檎のお母さんが赤ちゃん林檎を優しく守ってあげているという、そういう母の慈しみに溢れた「こけし」と言うべきでしょうか。 僕のお土産こけしは北海道内で入手したものが多いためか、圧倒的に北海道の観光地に関するものが多いような気がします。 考えてみたら、昭和30年代~40年代にかけては、空前の北海道観光ブーム。 登別温泉、定山渓温泉、阿寒湖温泉、層雲峡温泉。 北海道の温泉地はどこも観光客で溢れ、たくさんのお土産こけしが流通していたことでしょう。 道外旅行はちょっとできないという北海道の人たちは、日帰りか1泊2日の小旅行で道内の観光地を訪ね、お土産に小さな「こけし」を買い求めたのかもしれません。 お土産に「こけし」を買うという風習はいつしか廃れ、「こけし」は家庭の戸棚の奥で、少しずつ時間が過ぎていくのを黙って感じていたことでしょう。 やがて、時が来て、多くの「お土産こけし」は引っ越しのため、あるいは家の建て直しのために捨てられていきます。 僕が集めることのできる「こけし」は、そうして消えていくうちの数パーセントにも満たないわずかな命でしょう。 それでも、僕は、昭和という時代に輝いていた様々な「お土産こけし」の火を消したくはないと思っているのです。
by kels2007
| 2007-01-23 19:54
| モダン&クール
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