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礼文島で釣りこけし
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「おみやげこけし」の楽しいところは、小さなこけしを部屋に並べているだけで、色々な観光地を旅行できてしまうところです。
昭和の時代、旅行土産の定番のひとつだった「おみやげこけし」をもらった人は、その「こけし」から、相手が旅行してきた土地のことをいろいろと想像したことでしょう。
あるいは、誰かのためにではなく、自分のためにこけしを求め、旅行から帰るたびに「こけし」が増えていくという人もいたかもしれません。
「おみやげこけし」は、いつでも旅の思い出とともに存在していたのです。
そんな「おみやげこけし」を蒐集することは、昔の人たちが旅行の都度に築いた思い出を掻き集めているような仕事なのかもしれませんね。

さて、今回の最初の「こけし」は、裏磐梯五色沼の登山こけし。
山登りのお土産に山登りの「こけし」を買うというのは、かなり正しい行動ですよね(笑)
柵の上に2人のハイカーが一休みしている情景で、寒暖計まで付いています。
お土産にもらって、充分に嬉しい逸品ですね。

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続いて、礼文島の釣りこけし。
釣りをしている人たちの「こけし」というのもひとつのパターンだったようで、様々な観光地で見られるようです。
灯台の元で釣りをしているのは、スタイルから見て、どう考えても地元の人間ですね。
北海道北端に近い礼文島は、利尻島とセットで旅行することの多い島で、高山植物で有名。
でも、きっと釣りをしても楽しいんでしょうね。

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続いて、狩勝峠の5人娘。
5人娘も定番パターンのひとつで、どこの観光地でも通用するものだったようです。
この狩勝峠のものも、空白スペースにバランスの悪いスタンプで、ただ「狩勝峠」と表示されただけのもの。
もっとも、この素朴な表示があることで、旅行者は狩勝峠へ行ったんだと分かりますから、実に重要な表示です。
ちなみに、狩勝峠は石狩と十勝を結ぶ国道38号線上にある景勝地で、日勝峠と並んで、道東と道央を結ぶ重要なロードとなっています。

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さらに、十和田湖の3人釣りこけし。
こちらは船に乗って釣りをしているパターンで、赤い浮きが斬新です。
当時の「こけし人形」の場合、造形の都合からか、こうして足を折り畳んで座っているスタイルのものが頻繁に見られます。
十和田湖で釣りってしたことないですけど、きっと何か釣れるんですよね。
釣りこけしは時間がゆっくり漂っている感じが伝わってきて、癒し度が高い種類だと思います。

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さて、今回の最後は川湯の3匹クマこけし。
道東の屈斜路湖から近い川湯温泉は、阿寒温泉と並んでこの辺りの有名な温泉地で、硫黄山や摩周湖観光などの拠点ともなっています。
昭和40年代のレジャーブーム当時の旅行って、きっと楽しかっただろうなーといつも思うんですよねー。
北海道ということで、クマこけしは定番のパターン、実に良く見かけるものです。
現在の北海道観光のキャラクターとして忘れることのできないキタキツネは、こけし時代のお土産にはほとんど登場しません。
キタキツネが観光大使として登場するのは、「北の国から」以後のことだと思われます。
マー、クマがサケ持っているだけで、あー、北海道のお土産かなーとか分かりますからね。

ということで、今回は日本各地を旅する「こけし」のお話でした。
当時の旅行記なんかを読みながら、「おみやげこけし」に触れていると、もっと臨場感が味わえますよ☆
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by kels2007 | 2007-01-14 16:48 | こけし人形
テレビっ子こけし
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「昭和スーベニイル手帖」を始めたばかりなのですが、いきなり、「こけし蒐集家」として名高い諸君征三郎さんのブログで紹介されてしまいました。
かなり焦りまくりなのですが、すごく嬉しいです(笑)
良かったら、紹介記事、読んでください☆

「諸君征三郎のひそひそ日誌」
http://shockun.cocolog-nifty.com/nissi/

さて、今回はいろいろなこけし人形を紹介です。
本当は、ある程度カテゴリ別かつ体系的に「こけし人形」を紹介しようと目論んでいたのですが、ちょっと難しいことが理解できてきたので、ランダム紹介に切り替えします。
というのも、普段からきちんとこけしを整理しておけば全然苦労なんかしないはずなのですが、なにしろ買ってきたこけしは次々にケースの中に放り込んでいるので、カテゴリ分けしながら写真を撮るというのは、実に大変なことなのです。
だったら、無理に種類分けなんかしないで、いろいろなこけしを毎日楽しく紹介しちゃおうという、なんともお気楽な企画だったりするわけで(笑)

1枚目の写真、「東京みやげ」のおみやげこけし。
「弥次喜多道中」辺りからの引用だと思われますが、馬に乗った人の呑気な表情にイヤされます。
結構、お気に入りだったりするこけしです。

2枚目はおなじみのパール人形ですね。
ミキモト真珠島辺りが発祥地らしいのですが、パール人形は実に日本各地に広がったものと思われます。
小さな真珠を組み合わせて人形を作ろうという発想はかなり斬新で、そのため、アイディアを競うような多様な意匠のものがあるようです。
今でいうと、ビーズで人形を作るような感覚でしょうか。

3枚目もおなじみ、熱海、金色夜叉こけしです。
旅行が庶民にとって贅沢なレジャーだった時代、熱海までの旅行は最高の楽しみだったそうです。
そのためか、熱海を舞台に描かれた小説「金色夜叉」をテーマとした「おみやげこけし」はたくさんあり、貫一お宮の二人の姿もすっかりお馴染みとなりました。
お宮を足蹴にしている貫一がいいですねー。

最後は、ちょっと変わり種こけし。
子どもがテレビを見ている、そういう情景をこけしにしたものです。
制作者の意図が不明ですが、子どもがテレビに夢中になっている時代からのメッセージを感じます。
ちなみに、テレビの映像は「ウサギとカメ」で、カメが優勢のラストシーンのようです。
テレビには足が付いていて、レトロ感たっぷり。
ガチャガチャ回したチャンネルも懐かしいですよ。

さー、明日も「こけし日和」になるといいですねー☆
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by kels2007 | 2007-01-13 21:36 | こけし人形
住友信託銀行の世界風俗人形貯金箱
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体に様々な国の国旗を付けた人形達は、昭和30年代から40年代にかけて、住友信託銀行のノベルティとして製造されていた世界風俗人形貯金箱です。
昔はどこの銀行もお得意さまに貯金箱を配ったんですよね~。
銀行のノベルティが「おみやげ」に入るの?という疑問もありますが、まー、銀行からのお土産みたいなものだし、特別に固いことは言わないで、昭和の懐かしいフィギュア仲間ということで、紹介することになりました。

ソフトビニール製ではなくプラスチック製で、それも材質的にかなりセルロイドに近い質感を持つ懐かしいプラスチック素材です。
基本的な造形はこけし人形に近く、シンプルなスタイルの中で国際性を表現しようとしているところに特徴があるようです。
人形の顔自体はなんとなく無国籍ですね(笑)

世界風俗ということで、各国の特徴を表現した服飾デザインとなっているはずなのですが、イマイチ伝わりにくいかもしれません。
例えば、一番分かりやすい3番目の写真、日本の人形ですが、スタイルから日本に結びつくのにちょっと時間がかかります。
日本のどの辺りの風俗なんだろうか……

配布時は、このようにビニール袋に説明書と一緒に収納されていたようです。
当時は日本万国博覧会が開催されるなど、国際社会への関心が高かった時代でもあり、このような世界風俗モノが受けたのかもしれません。
説明書には、外国の国を理解するための詳細な歴史や文化などが紹介されていて、この辺りの時代性もなかなか楽しいものです☆
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by kels2007 | 2007-01-13 20:59 | モダン&クール
みんな大好き、くろんぼ人形!
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こけし人形の中でも、とりわけ一般的人気が高い「クロンボこけし」です。
どうして、クロンボがこんなに人気あるのか、実は不明で、普通のこけし人形は集めなくても、クロンボこけしだけはたくさん持っているというクロンボコレクターもいるそうですから、なかなか奥深い感じがします。

まずは、貝殻細工のクロンボこけし。
一口にクロンボこけしといっても、そのスタイルは様々なものがあるようですが、割と一般的な特徴として、「帽子を被っている」「「ピアスをしている」「カラフルなものが多い」みたいなものがあるようです。
逆にいうと、これらの特徴が、昭和30年代の日本人が抱いていた、ステレオタイプな黒人デザインだったと考えることができるようです。

貝殻を利用するのも、こけし人形のパターンのひとつですね。
海があってもなくても、観光地のお土産には貝殻が使われていたりします。

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こちらも、貝殻利用パターンです。
ボッティチェリの「ビーナスの誕生」のごとく、2枚貝の貝殻の上に2体のクロンボこけしが乗っています。
ボディがサボテン状になっているのは、ちょっと不明。

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もちろん、北海道にもクロンボこけしはありました。
写真は洞爺湖のお土産こけしです。
もっとも、洞爺湖のお土産といっても、日本のどこかの工場で生産されたものが洞爺湖まで流れてきているだけのもののようです。
そうでなければ、洞爺湖に黒人というのは、あまりにもアンバランス。
でも、昭和30年代、当時はこうしたアンバランスが日本中で普通に見られていて、それが全然違和感を持っていなかったということが、実は大切なことのような気もします。

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これは、すごくお気に入りのクロンボで、ヤリを持っていると、いかにも「人間喰ってやるぞー」的な雰囲気を漂わせています。
もちろん、当時だって食人風習なんて既になかったと思いますが、昔のものから伝わる雰囲気というのは、おもしろいものです。
ボディのデザインもアートチックでステキです。

藤子不二雄の「オバケのQ太郎」が復刻できない理由には、様々なものが推測されていますが、その一説に、「オバケ連盟」のお話の中にクロンボオバケが登場しているからというものがあるそうです。
「バケ喰い」と呼ばれるヤリを持ったオバケは、「喰っちまえ!」と発言するなど、なかなか良い味を出しているキャラクターなのですが、黒人キャラクターに敏感になりすぎている日本市場では発行できないというのが、その根拠らしいのですが、まー、だったらそのお話だけカットすればーとか言われそうなので、どうかな?という感じはしますね。

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最後は「宮崎」の表示があるおみやげクロンボこけし。
表示といっても、小さなスタンプがポンと押してあるだけです。
現地加工ですね(笑)

無人島にたどり着いた2人という雰囲気を漂わせていて、なかなかリアルです。
派手な装飾がないというのも、現実感を高めていますが、装飾が少ないのは値段の関係だったのでしょう。

「オバQ」のところでも書きましたが、一昔前の日本では言論統制の如く言葉狩りが日常的に行われていた時代があり、ジャーナリズムは積極的な自主規制により、多くの文化を矮小化してしまいました。
黒人に対する差別だとの指摘を受けて、多くの作品が闇に葬られることになったのも、つい最近のことなのです。
そんな社会情勢の中で、昭和の時代に大量に生産された黒人スタイルの人形は、非常に「禁断の匂い」を漂わせていて、そうしたタブー的存在感が、一部のマニアックな人たちに受け入れられることになったのかもしれません。

もちろん、昭和30年代の時代に、クロンボがブームになった理由はそういうことではなく、もう少し変化に富んだ社会的要因があったものと考えられます。
この辺りは、次回のクロンボコーナーで、またお話しましょう☆
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by kels2007 | 2007-01-13 09:49 | 南国テイスト
ハワイアンセンター
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映画「フラガール」の大ヒットで、すっかりブレイクしてしまいました常磐ハワイアンセンター。
田舎の炭鉱町に突然出現した仮想ハワイは、本物ハワイがまだまだ遠かった時代の日本国民に、大きな夢と希望を与えてくれました。
ハワイアンセンターに行けば、いつだって常夏の国があり、ビキニスタイルのお嬢さんたちがフラフラとフラを踊っていると、誰もが信じていたのです。
残念ながら、僕も当時を知っているわけではないのですが、旅行が最大の娯楽だった時代の人たちにとって、それはどんなにか憧れのスポットだったことでしょうか。

1番上のお姉さんはとてもお気に入りのフラガール。
トランジスター・グラマーでセクシーなところが最高です!
下半身がブリキでできていて、ゼンマイを巻くとフラフラと腰を振ります。

2番目の写真は金風呂とお姉さん。
金風呂ってなんだか分からないけれど、お姉さんが2人も付いてくれそう(笑)
内容が良く分からないだけに幻想的なシチュエーションです。

3番目のフラガールはソフトビニール製。
ブルーを貴重とした爽やかなお姉さんという感じで好感度アップです。

4番目の黒人ギター弾き、パンチョ太田黒(仮名)のお土産ドール。
国籍不明、というか、人間かどうかも不明。
きっと、♪ベサメ・ムーチョ~とか歌っているんでしょうねー。
よく分からないけれど、時代の雰囲気だけはよく伝わってきます。
細かいことにこだわらなかった時代★

5番目は常磐ハワイアンセンターの絵はがきセット。
とにかく、ハワイアンセンターの内部をとても良く理解できる写真ばかりで、これは絶対に必携(誰に?)

あー、ハワイアンセンターに行って、フラってるお姉さん達に会いたいよ~(笑)
誰か、昭和のハワイアンセンターを再現してください!
絶対に行きますから☆
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by kels2007 | 2007-01-12 19:34 | 南国テイスト
壺娘(ツボムスメ)
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今日から短期集中ブログとして、「昭和スーベニイル手帖」を始めることとなりました。
どこかで聞いたようなタイトルですが気にしないでください(笑)
国内旅行が庶民の最大のレジャーだった時代、お土産は旅の記念となるとても大切な存在でした。
どこの家庭でも、旅のお土産にもらった人形や置物なんかが、リビングルームのサイドボードの中なんかにいくつも飾られていたりしたものです。
けれども、国内旅行が多様な娯楽のひとつとなり、特段に珍しいものではなくなってしまった現代、旅行の記念にそのようなお土産を買って帰ることも、また、誰かにもらうようなことも少なくなってしまいました。
買う人がいなくなるのと同時に、そうしたお土産は観光地のお土産屋さんからも姿を消し、昭和の時代の懐かしいお土産は、昭和という時代の中に消えていきました。
おみやげこけし、ポーズ人形、クロンボ人形、ケース人形、パール人形、スピッツにプードル、ペナント、絵はがき、通行手形、キーホルダーetc……
旅のお土産は、実に多彩であり、輝かしいものだったのです。

このブログでは、そうした昭和時代のお土産をただただ紹介していくという、それだけのブログです。
お土産を紹介するだけのブログですので、いつまでも続くものではないとも考え、短期集中更新という形を取ることとしました。
1ヶ月となるか2ヶ月となるかは未定ですが、とにかく、短期間の間にできるだけたくさんのお土産をアップして完成させたいと考えていますので、よろしく。

なお、作者の本ブログはこちらです。

「紳士のおもちゃ箱」
http://kyujitu.exblog.jp/

「昭和スーベニイル手帖」は、「紳士のおもちゃ箱」の別館として運営しております。

ということで、今回の写真は、当ブログのキャラクターに採用されました「ツボムスメ」です☆
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by kels2007 | 2007-01-11 23:04 | こけし人形